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クリスマスまであと2週間 クリスマスカードは全て送ったし、プレゼントの用意もできた。 クリスマス直前まで まず一息ですが
クリスマスを迎える2ヶ月前から イギリス人は クリスマスの準備を始めるんですよ。
それは、クリスマスケーキとクリスマスプディングを作る事から始まります。
クリスマスケーキ :
歴史をたどると、今のクリスマスケーキの起こりは 十二夜(twelves night )の晩餐に食べたケーキ。 キリストが生まれてから十二夜目の祝いは17世紀から19世紀の中頃まで一般に続いたそうです。ケーキの中に 豆 と グリーンピースを一つずつ入れて焼き、パーティの際に全員に分けられ与えられたケーキの中に豆が入っていたら 大当たり!その日一日の王様、グリーンピースが当たれば女王様となる。当たった人が 貴族、使用人 関係なく一日 全員から王室扱いの大変なもてなしを受ける。 楽しいゲームですね。現在は ケーキの中にコインを入れて、当たれば幸運となる!!
1kgの干しぶどう、チェリー、カレント、ソルタナにブランディを染み込ませて一晩ねかせます。 ブランディーの香と柔らかくなった干しブドウがなんとも。。。
そこに 小麦粉、砂糖、バターなどを加えて ケーキにしていきます。焦げないように ブラウンペーパーを巻いてそれをゆっくり4時間焼いて。。
焼き上がりがこれ、どっしり2キロあります。冷めたら 上から楊枝で穴を開けて、ブランディーをチョロチョロ かけます。これを フィーディングと呼びます。このフィーディングをクリスマス直前まで週に一度 繰り返すと、しっとりとした美味しいクリスマスケーキの出来上がり。クリスマスイブの晩にアイシングをして出来上がり。
この濃厚なケーキはウェディングケーキと同じレシピです。ブランデーがしっかり入っているのと その周りをローヤルアイシングで密封する事で、ケーキが長持ちするんです。
普通 ウェディングケーキは三層になっていますが その最上の一番小さいケーキは結婚したカップルの子供のクリスニング(洗礼式)でいただくのが一般です。そうです、何年も保存できる んです。
さて クリスマスプディング は16世紀 ポテージとなる呼ばれ、お肉、ドライフルーツ、大麦の入った ぽってりとしたシチューでした。19世紀にドライフルーツ 、ビール、 スエットと呼ばれる牛の脂肪をミンチ状にしたものが入った現在のレシピと変わってきました。食べる直前にブランディーをかけて火を灯して わ〜〜〜となったところで いただきまーす。
これがスエット 昔 肉を入れていた名残でしょうか?
りんご、ビール、ドライフルーツ、砂糖、パン粉を混ぜて、家族全員で混ぜます。1人ずつ願い事をお願いしながら 混ぜると、その願いが叶うとか。
そして なんと 8時間 蒸す 。これを 綺麗なブラウンペーパーで包んで 4週間ほど熟成させると、クリスマスまでに美味しくなっていきます。
作ってみたい方、まだ間に合いますよ。 私が使ったレシピはDelia Smithのレシピです
クリスマスケーキ
http://www.waitrose.com/home/recipes/recipe_directory/d/delia-smith-s-classicchristmascake.html
クリスマスプディング
http://www.deliaonline.com/recipes/cuisine/european/english/delias-classic-christmas-pudding-with-brandy-sauce.html