基本2 スターリングシルバーのホールマークのおこり
27 土曜日 9月 2014
Written by KaoruHobbs in アンティーク, アンティーク シルバー
≈ 基本2 スターリングシルバーのホールマークのおこり はコメントを受け付けていません
Tags
スターリングシルバーを証明するホールマークの歴史からホールマークの見分け方まで簡単にまとめてみました。
シルバープレートとスターリングシルバーの違いとホールマークの簡単な説明は下記のリンクからご覧ください
ーー基本1 スターリングシルバー純銀 VS シルバープレート
ホールマークのおこり
自己滅菌があり細菌を寄せ付けない銀は貴重な金属の仲間として銀貨として使われるようなります。 銀は柔らかい種類の金属ですが、銅と混ぜ合わせることで硬いコインとして使用されるようになります。 イギリスのSaxon時代に銀最低92.5% 銅7.5%を混ぜ合わせたものをスターリングシルバーとすると一定されました。
ヒョウ顏のホールマーク
13世紀 イギリス王 King Edward 一世はイギリスのスターリングシルバー銀貨がヨーロッパ他国の質の悪い銀貨と混ざることを避けるためイギリスの銀貨の国外輸出を禁じましたが、貿易商の密輸が絶えなかったため、イギリスのスターリングシルバー銀貨にヒョウの顔の刻印を押すことで他国の銀貨と混ざることなく92.5%銀質を守ることができました.
これでイギリスの貨幣がPound Sterling と呼ばれるのも納得いきますね。
新しく形付けられた銀貨又は食器は一つずつ銀質の審査を受け92.5%の銀質である場合のみホールマークの刻印が押されます。
銀貨を溶かして器にしたり、その反対に器から銀貨にしたりとスターリングシルバーは形を変えますが、常にホールマークの刻印がある限り銀質92・5%であることが証明されました。
ヒィウ顏の刻印は1544年まで使われその後はライオンマーク (lion passant)に変更されています
メーカーマークの追加
ところが 悪辣なシルバースミス(銀を加工するメーカー)が工作した偽のヒョウ顏のホールマークの銀が普及したため 1363年にメーカーマークの刻印が義務付けられ認可されたメーカーのみのマークが押されるようになりました。
マッピンウェッブのメーカーマーク
デイトレターの追加
銀質の審査は作られたシルバースミスの工場で行われていましたが、銀審査員が銀質が92.5%以下でもホールマークを刻印するなどの汚職が広まったため、全ての銀製品をGoldsmiths’ Hall (ゴールドスミスの集会所)にあるアッセイオフィスまで持ち込んで審査員上司の厳しい目の下で審査されることになります。
この Goldsmiths’ Hall で押されたマークである事から「ホールマーク」と呼ばれるようになります。
1478年にはDate Letter と呼ばれるマークが追加されました。アルファベットの A から始まり毎年レターが変わります。アルファベットは26文字ですので26年後は小文字から始まり、その26年後は大文字に字体を変えたりと工夫されていてどの年にアッセイオフィスの審査を受けたか一目で分かるようにできています。
(1975年以降はデイトレターが消え1975と年が刻印されています。)
気に入っていただけましたら下のリンクへクリックお願いします。ありがとうございます。