よくお客様からスターリングシルバーとシルバープレートの違いについて問い合わせがある。

私も初心者の頃は 全く無知だった。 手頃な値段で買えるシルバープレートから始まり、何と無く素敵なデザインのシルバーを買い集めている間に、 ディーラーさんから少しずつ知恵を分けてもらった。

シルバープレートには 一般に二種類あって、EPNS ( electro plated nickel silver )Sheffield Silver ( silver plate on copper) 

EPNS は本体がニッケルでできていて、 そのうえに銀メッキをかけた物、電気を使ってメッキをかける方法で1850年頃から作られています。

Sheffield Silver は 本体が銅でできていてその上に銀メッキをかけた物で”シルバーオンコッパー”とも呼ばれる

Sheffield plateの中でもOld Sheffield Silver は 電気が発明される以前の品で 純銀を薄いシート状に伸ばし銅の本体に巻きつける方法で作られました。

値段を比べると高い順に Old Sheffield, Sheffield Plate, EPNS となります。たいていの場合、刻印が押されていますのでどの種類か一目でわかりますが、銅が本体の場合は重いので直ぐにわかります。

 

スターリングシルバー(純銀)92.5%の銀でできていますので、たいへん高価です。

スターリングシルバーと呼ばれる物はイギリス製のシルバーで、ホールマークと呼ばれる刻印が押されています。刻印は最低3種類あって、

ライオンマーク   92.5%のシルバーであることの認証

製造年マーク  認証された年、アルファベットの文字

アッセイマーク  認証された検分所のマーク Sheffield, London, Birmingham, など

その他にメーカーマークの刻印もあります。

イギリスのスターリングシルバーには必ずホールマークが刻印されていますので安心して純銀をお求めすることができます

イギリス以外のヨーロッパの純銀は国によってまた違ったホールマークが使われています。

 

 

 

アッセイマーク: バーミンガム 1865年 (Q)(英国)

メーカー:Hillard & Thomason

クイーンヘッド (女王の頭)のホールマークは銀にかされた税金を払った証拠でビクトリア時代に使われました。

 

ホールマークは12世紀から使われています。 スターリングシルバーは古ければ古いほど高価になります。また有名なメーカーとなると値段がグンと、、、

 

ビクトリア女王はシルバープレートの老舗Elkington&coに 全ての女王が所有しているスターリングシルバーのコピーをシルバープレートで作らせ、日常用に使っていました。

こんなわけで上流階級の間でもシルバープレートが普及し、素晴らしいデザインの品が作られました。

 

ラブアンティーク店の全てのシルバープレートの本体は質の良いニッケルまたは銅でできています。その上ほとんどのシルバープレートは

イギリスのシルバー専門の職人によって99.9%のシルバーをかけなおした実用品ですので

いつまでも美しく輝いた状態でご利用いただけます。

 

 

次回はこのホールマークについて、 詳しくお知らせします。怪しいホールマークにご注意ください。!!